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「bitlock LITE」レビュー。月額300円から始めるサブスク型スマートロック

ビットキーから発売されているスマートロック「bitlock LITE」を導入し、約3ヶ月ほど実際に使用してみましたのでレビューしていきます。

「bitlock LITE」について

今回紹介する「bitlock LITE」はビットキー社の製品で、工事不要で既存の玄関の鍵がBluetoothやWi-Fiを介してスマートフォンから操作出来るようになるという所謂スマートロックにカテゴライズされるアイテム。

製品名にLITEと入っていますが、現時点でリリースされている家庭用のモデルは「bitlock LITE」のみです。(一応他にオフィス向けの「bitlock PRO」がラインナップされています)

bitlock LITE SESAMI 3 Qrio Lock(Q-SL2)
寸法(H×W×D) 134×65×56mm 92.7×57×54.5mm 115.5×57×77mm
重量 約175g 約142g 約207g
オートロック機能 ○(センサー式) ○(時間式) ○(センサー式)
手ぶら解錠機能
リモート操作 △(要Wi-Fiモジュール) △(要Wi-Fiモジュール) △(要Wi-Fiモジュール)
電池寿命 400日~600日 約500日 約半年
電池 CR123A×4 CR123A×2 CR123A×2
価格 0円 6,380円 25,300円
月額 396円

上記の表はメジャーな他社製スマートロックとの簡単な比較をしたものですが特に注目すべき点は価格。bitlock LITEの場合は0円で導入することが可能です。

というのもbitlock LITEはスマートロックとしては珍しいサブスクリプション方式となっており、購入するのではなくレンタルという形をとっているので毎月約400円支払っていく形になります。

買い切りでない事に対しては賛否両論あるとは思いますが、メリットとしては以下のような点が理由として挙げられます。

  • イニシャルコストが抑えられ、気軽に使い始められる
  • 新機種への乗り換えがしやすい
  • 経年劣化・不具合発生時に無償で新品交換が可能

スマートロック自体は気になっているけれどイニシャルコストが…という方にはぴったりなのではないでしょうか。

まずはパッケージ・内容物を確認

白を基調としたスマートフォンでよく見かける形状のパッケージ。

ホームページ上で行える「取り付け診断」でアタッチメントセットが必要と診断されたので別途購入しました。本体のパッケージと重ねることができるようになっているのは収納する際には嬉しいポイントです。

実は本体到着後に別途アタッチメントセットを購入しています。というのも大雑把に測って上記の診断を行った結果、不要とのことだったので購入しなかったのですがいざ取り付けようとするとぎりぎり高さが足りなかったため取り付け出来ず。500円のアタッチメントパックに660円の送料を払う羽目になってしまうので、1mm単位で正確に測ることをおすすめします。

こちらがbitlock LITE本体。今回はホワイトを選びましたが、この他にピンクとブラックがラインナップされており扉やインテリアに合わせて本体の色を選択出来るようになっています。

側面から見るとそれなりに厚みがあるのが分かりやすいですね。この後紹介する取り付け後の写真を見ていただければ伝わると思いますがかなり存在感があります。

本体は上下2つのパーツで構成されており丁度中央辺りで脱着可能。電池交換もこちらから行うことが出来ます。(CR123A×4本)

背面には3Mの両面テープが予め貼り付けられていました。本体と扉とを貼り付けるために使用します。

早速設置してみる

スライドショーには JavaScript が必要です。

大雑把に言ってしまえば、取り付けたい鍵の形状に合ったアタッチメント・ホルダーを取り付けて両面テープで貼り付けるだけなので簡単です。同梱の簡易マニュアルに加え、専用のアプリをスマートフォンにインストールすると丁寧に解説してくれるので特に引っ掛かる点はありませんでした。

今回はこのようなタイプの扉・サムターンにbitlock LITEを取り付けました。

上記の写真は横から見た図ですが、まず初めにアタッチメントセットを使用せずに取り付けると約2,3mm高さが足りず取り付けることが出来ませんでした。

次に、取り付け診断の結果によるとアタッチメントパックに同梱されている一番薄いアジャスターとAのホルダーを組み合わせると取り付け可能とのことだったのですが、実際にはホルダーAを装着すると画像のような位置になりサムターンの奥まで挿す事が出来ず、丁度良い厚さのアジャスタもありませんでした。

最終的には、診断結果とは異なり本体に同梱されているホルダー+アタッチメントパックの一番薄いアジャスターを組み合わせて取り付けました。取り付け診断は参考程度に、実際に試した上で取り付けする必要がありそうです。

実際に使ってみる

オートロックで鍵の閉め忘れ知らず

個人的に一番気に入っている機能がこの「オートロック」で、名前の通りドアを閉めると自動で鍵を閉めてくれるというもの。同梱されているマグネットセンサーとの距離を検知して駆動するという仕組みです。

帰宅時にドアを閉めるとオートロック機能が作動して自動で施錠してくれるので鍵を閉め忘れるということが無くなります。勿論外出する際にも機能するので、急いでいる朝も鍵を気にすること靴を履いてそのまま飛び出せるわけです。数歩歩いた程度の距離であれば、駆動音のお陰でオートロックが作動している事が音で確認できるので安心。

勿論オートロック機能に頼り切るのは良くないと思いますが、今の所100%施錠してくれているのである程度は信用して良さそうです。

購入前から懸念していたのが鍵もスマホも持たずに家を出てしまって締め出される事ですが、今の所は無事起きていません。オートロックまでの時間も細かく設定出来ますし、外出時以外はドアを完全に閉め切らないということを意識するようにしておけばより安全かと思います。

簡単に発行出来る合鍵が便利

頻繁に利用する同居人や家族は勿論、一時的に友人に鍵を渡したいという場面もあるかと思います。bitlockの合鍵機能を使えば、アプリ上ですぐに合鍵を渡す事が出来るので便利です。

物理鍵にないメリットとして挙げられるのが、鍵を操作出来る期間や回数が指定された合鍵が発行可能な点。遊びに来ている週末だけ鍵を渡しておきたいなんて時に役立ちます。また、こういった場面で生じる問題として鍵を返し忘れるということがありますが、指定した期間・回数しか使用できないのでそれも防げます。

その他、物理鍵ではないので紛失のリスクもなくなりますし、万一スマートフォンを落としてしまった場合でもアプリ上からその鍵を無効化することが出来るので防犯面でも安心です。

複数端末で同時ログインが可能

特に明記されているわけではありませんが検証してみた結果、「A」というスマートフォンでログインしている状態で「B」からログインしても、「A」がログアウトということも無く、どちらのスマホからでも操作することが出来たので、一つのアカウントで利用出来るデバイス数の制限はなさそうです。

複数台持ちしている方にはありがたい仕様ですね。

手ぶら解錠は”開けばラッキー”

bitlock LITEの導入に際して一番期待していたのが「手ぶら解錠」機能。ですが正直な所10回中2,3回程度しか解錠してくれず、動作しない事の方が多いです。正常に動作した時でもドアの前で少なくとも5秒は待たないと開かないので、鍵を取り出して開けたほうが早いのでは?と思う場面が多々あります。

「手ぶら解錠の準備ができています」という通知は表示されるものの、ドアの前に着いても施錠されず。と言うことが多々。ちなみに不幸中の幸いとでも言うべきか、手ぶら解錠の準備が出来ている状態でアプリを起動すると解錠ボタンを押すこと無く自動で解錠してくれるので少し手間が省けます。

勿論取り付ける扉や使用しているスマートフォン等との相性もあると思いますが、私の環境では残念ながら現時点ではあまり頼りにならない機能だと感じました。

アプリの起動に時間がかかる

「手ぶら解錠」の精度が高ければ基本的には使う機会が少ないであろう「bitlock」アプリですが、とにかく起動するまでに時間がかかります。私の環境ではアプリをタップして鍵の操作が出来るようになるまで約5秒、その後解錠まで更に2,3秒程。

正直鞄から鍵を取り出して手動で開けたほうが早いですよね…。

Googleアシスタント/Alexaとの連携は…?

私は今年2021年3月初旬に導入したのですが、申し込み時に確認した際には公式サイトのどこかに「2020年中にGoogleアシスタントやAlexaとの連携が出来る様に目指している」という旨の記載があったように記憶しています。これにも期待して導入したんですけどね。

ところがこの記事を執筆するのにあたって再度公式サイトを確認した所見つかりませんでした。私が確認した限りでは特にお知らせや公式Twitterアカウントを確認しても説明等はありませんでした。

もしかしたら記憶違いなのかも知れません。そもそも2021年になってから閲覧したページに2020年中に導入予定と記載がある時点で疑問符が浮かぶ訳ですが。

まだまだ完璧とは言えないが、スマートロック入門にはぴったり

正直な所、微妙だと感じる部分が多かったのですが「bitlock LITE」というスマートロックを導入した事で得られる体験は予想以上のものでした。

キャッシュレス決済が普及しスマートフォンが財布の代わりとなりつつある今日ですが、鍵もスマートフォンで操作出来るようになればいよいよスマホ一台で外出できる場面も出てきますよね。

「鍵が不要になる(=持ち歩かなくて良い)」というよりは、「鍵を解錠する手段が増える」と思って使うと便利なアイテムだと感じました。また、ホテルのようなオートロックが自宅の玄関で利用できるというのは今までに無い感覚で快適そのものです。

色々と気になる部分はありますが、ここ半年程は頻繁にアプリや本体のアップデートが行われているようなので今後に期待です。

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