IIJmioの中の人とお話する会「IIJmio meeting #3」に行ってきました
2014/04/12に行われたIIJmioの中の人のお話する会こと「IIJmio meeting #3」に
参加してきたので簡単にレポートをお送りします。
今回のプログラムとしては
- スマホで使える音声通話サービスのお話し
- 「クーポンOFF」でも手を抜かない。通信品質へのこだわり
- スピードテストって何を測ってるの?
- フリートーク
以上の全4つからなります。
技術的なことが中心なので、だらだら書いても読むのが面倒なだけなので
興味深かった所をピックアップしてご紹介したいと思います。
クーポンOFF時のこだわり
今現在国内3キャリアでは7GB(3GB)使い切ると128kbpsに制限されるというのが一般的です。
この速度制限をお仕置きと呼んでいました(笑)
IIJmioの場合はユーザーが好きなときにクーポンのON/OFFを切り替えることが出来ます。
つまり、TPOに合わせて使い分けているのでクーポンOFF時の200kbpsはお仕置きではない。
IIJmioの回線を使ったことがある方ならわかると思いますが、
クーポンOFFで通信する時、最初の数秒だけ200kbps以上出てるのがわかると思います。
これを「バースト転送」と呼ぶそうですが、
1回の通信に付き200kbps×3秒=75KBのバースト転送。
テキストベースのサイトなら75KB以内で収まることがあります。
つまり200kbpsの制限を受けずにバースト転送のみで表示が終了するわけです。
この「バースト転送」のお陰で体感的にはあまり低速で利用しているという感覚が無いわけです。
「バースト転送」が(殆ど)無い200kbpsを体験してみよう
クーポンOFF時でも体感的にはそれほど遅く感じないようにする仕組みである「バースト転送」を
オフにする、つまり本当に常時200kbpsだとどうなるのか。
今回「IIJmio meeting」に参加した人のみですが、それが体験出来るとのことなので
実際に試してきました。
今回のために特別に用意されたバーストスイッチなる物を利用してオフに。
撮影時間、場所共に異なるのできちんとした比較にはならないのですが、
バースト転送の効果は一目瞭然だと思います。
※バースト転送のON/OFF以外に違いはありません。クーポンは両方共OFFです。
スピードテストって何を測ってるの?
スピードテストってどういう仕組みなの?
ガジェット好きの方は大好きのスピードテスト。
有名なところで言うと
上記のようなアプリで計測して結果として表示されるのは以下のもの。
・ping(単位:ms)
・ダウンロードスピード(単位:kbps/Mbps等)
・アップロードスピード(単位:kbps/Mbps等)
ネットワークというものは常に一定の速度(例えば200kpbs)を保っているのではなく
上下していて、上記のような数値に表そうとすると何かしらの加工が必要です。
加工にも「平均を取る」「最高速度を表示する」「ピークカット※」等の種類があり、
複数の加工を組み合わせているスピードテストアプリもあるそうです。
どの加工がよくて、どの加工が悪いというわけではないですが、
加工の方法によって異なる値が出てしまいます。
つまり複数のアプリで測っても、同じ「○○kbps」という単位を用いて表示されるが、
加工の方法が異なる場合があり、意味を成さない可能性があるわけです。
じゃあ同一のアプリで測ればいいの?
回線以外の条件を完璧に同じにすることができればそれで良いのですが、
完全に揃えることは不可能とのことです。つまり結果にも多少影響してきます。
同一の場所で複数回計測しても各回で違う基地局に接続される場合がありますし、
世間的に通信量が多くなる事(例えば有名アプリのアップデート、Windows Update)
がある際はこれも影響を及ぼすそうです。
IIjmioの場合は更に問題が
上に「バースト転送」という物がある。ということを書いたと思いますが、
これのせいで問題が生じるそうです。
結論的に言うとIIJmioの回線でスピードテストをしてもあまり参考にならない。ということ。
平均を取るタイプの加工だと速度に特徴が出ない。
最高速度を表示するタイプの加工だと計測時間によって数値が大きく変わってくる。
つまり「バーストする」通信の速度を数値で表示することは困難だそうです。
より詳細な調査の試み
実際に会場で「通信速度」を可視化するというチャレンジが行われました。
数値で表せないなら図化すればいいじゃない!ということですね(笑)
仕組みとしてはスマートフォン単体で測定するのではなく、PC経由でスマートフォンを利用し
その間の通信をPCで読み取るというもの。
「スマホ-(WiFi)-PC-(USB)-USBモデム(IIJmio SIM入り)」
下の画像がスマートフォンでスピードテストを行っている際の通信を可視化したものですが
飛び出ているのが「バースト転送」されている時の通信となっています。
既にTwitterのTL読み込みやWEBページへの接続を可視化した物が
いくつか紹介されていましたが、個人的に驚いたのが「radiko.jp」です。
なんと5秒に1度しか通信していないようで、毎回バースト転送のみで通信できています。
radikoメインで使う方は常時クーポンOFFでいいくらいですね。
上記をまとめると…
- スピードテストが「測っている」対象を意識する
- スピードテストの結果は絶対的な尺度ではない
決して同一の場所、同一の端末で計測しても完全に同じ条件とは言えない。
そして完全に同じ条件を作ることは困難
Windows Updateでも影響が出る(笑)
スピードテストの結果は加工されて表示されている。
「○○kbps」と数値で表示されているので絶対的な物だと思いがちですがそうではない。
バースト型の通信をしているものは測定が困難
フリートークでのQ&A
私もいくつか質問しようと思ったのですが、
考えていたもの全て他の方に先にされてしまいました(笑)
やはり気になっていることは皆さん同じなんですね。
docomo本家で最近カケホーダイプランというものが発表されたがIIJmioではどうなるのか
A.現在のdocomo側の仕組みとして音声通話の定額サービスをMVNO事業者が借りる事はできない。
ただ、従量型で借り、事業者側で無料通話分を付けることなどは可能。
IIJmioのSIMではAGPSが使えたり使えなかったりするがどうなっているのか
A.端末側の設定による。
設定によってはdocomo本家からの通信しか受け付けないようになっていて利用できない。
docomo本家以外でも利用できる設定になっていればIIJのSIMでも利用出来るはず。
みおふぉんのMNP対応はいつからなのか
A.4月中には…
おまけ
参加者にみおふぉんのパッケージとIIJmioのロゴ入りどら焼きが配布されました。
みおふぉんに関しては別記事でレビュー予定です。
レビュー記事を書きましたので良ければご覧ください。
みおふぉん(IIJmio音声通話パック)開封レビュー | Colorful Clip
追記(2014/04/19)
本日東京会場でのIIJmio meeting #3が行われ、使用された資料が公開されました。
てくろぐ: スマホの通話サービス・IIJmioのこだわり・スピードテスト (IIJmio meeting #3資料公開)
IIJmio meeting #3 …