
TP-Link「Tapo C200」レビュー。5千円以下で気軽に手を出せる見守りカメラ
今回は赤ちゃんやペットの見守りを始め、防犯対策としても使用できる「Tapo C200」というネットワークWi-Fiカメラを紹介していきます。
なお本レビュー記事はティーピーリンクジャパン株式会社様より商品提供して頂き執筆しています。
「TP-Link」はネットワーク機器を多数販売しているメーカー。家電量販店にも商品が並んでいるのをよく見かけるので知っている・聞いた事がある方も多いかと思います。
そんな「TP-Link」が販売しているネットワークWi-Fiカメラが今回紹介する「Tapo C200」です。
開封
シンプルより分かりやすさを重視したパッケージ。
この「Tapo C200」ですが、1080pという高画質な映像を録画することができ、動体検知機能、スマートフォンへの通知機能、夜間、暗い部屋の中でもしっかりと映るナイトビジョンという機能等を搭載しており、赤ちゃんやペットの様子を確認したり、外出時の簡易的な防犯カメラとしても使える一台になっています。
首振り出来る可動範囲ですが水平方向が360度、垂直方向が114度となっています。一般家庭の自宅内で使う分には必要十分かと思います。
化粧箱から取り出してみました。左側にカメラ本体が入っています。
同梱されているものは以下の通りで、マニュアル類、ACアダプター、天井固定用のネジやアタッチメントが付属しています。
「Tapo C200」スペック表
商品名 | Tapo C200 |
---|---|
イメージセンサー | 1/2.9 |
レンズ | 4mm F2.4 |
解像度 | 1080p Full HD |
フレームレート | 15fps |
動作環境温度 | 0度~70度 |
寸法(W×D×H) | 86.6×85×117.7mm |
本体をチェック
防犯カメラというと、お店などで天井についているものを想像してしまいがちですが、この「Tapo C200」は曲面を多用したボディーで可愛らしい見た目。形状や印字されているロゴの向き的にも棚やテーブル等の上に置いて使うのが主な気はしますが、付属のアダプターを使用して天井に取り付けることも可能です。
サイズ感としては高さが約11.8cmで横幅が約8.7cm、奥行きが約8.5cmとなっています。高さは最近のスマートフォンよりも全然低くコンパクト。
レンズ付近以外はつや消しのホワイトで統一されており、サラサラとしたマットな手触りで良い意味でカメラらしくないデザインです。ただホコリ等が目立ちやすいのでこまめに手入れした方が良いかと思います。
カメラ部分を上に動かすとmicro SDカードスロットとリセットボタンが見えます。micro SDは最大128GBまで対応。ここにmicro SDが入るという事を知らなければ、気づかないと思うので防犯面的にも良いかもしれません。
背面上部にはマイク・スピーカー、下部にACアダプターを挿すジャックがあります。後ろから見ると雪だるまやてるてる坊主のようにも見えますね。
底面には各種印字と天井固定用アタッチメントを取り付けられる切り欠けがあります。シリアルナンバーやMACアドレスなどもここで確認出来ます。滑り止めのゴム足も付いてますね。
アプリから簡単に初期設定
さて早速設定していきたいと思いますが、まずはスマートフォンにアプリをインストールする所から始まります。付属の設定ガイドに記載されているQRコードを読み取るとインストール出来ます。
ここからはインストールしたアプリで設定を行っていく訳ですが、指示に従っていけば簡単に設定することが出来ます。(なお以下のスクリーンショットはAndroid版の「TP-Link Tapo」アプリ、バージョン2.2.29を使用しています。)
- 「TP-Link Tapo」をインストール。
- 今回は新たにアカウントを作成するので、左下の「サインアップ」をタップ。
- メールアドレス、パスワードを入れてアカウントを作成。
- 先程入力したメールアドレス宛にメールが届くのでそれを確認します。
- 「+」をタップして設定を行っていきます。
- 今回設定するのは「スマートカメラ C200」
- カメラにACアダプターを接続し、LEDが「赤と緑」に点滅したら「次へ」をタップ。
- 位置情報のアクセス許可を求められるので許可します。
- 設定を行うために、一度スマートフォンとカメラを直接接続します。
- スマートフォンのWi-Fi設定画面を開き、「Tapo_Cam_○○○○」に接続。
- 続いて、普段スマートフォンやパソコンを接続しているWi-Fiとカメラを接続していきます。
- ご自身のWi-Fiルーターのパスワードを入力してください。
- スマートフォンのWi-Fiがカメラと接続した状態になっているので、ルーターへと戻しましょう。
- 分かりやすいように名前を付けることが可能です。
- 設置場所に応じたアイコンを設定できます。
- 設定したカメラをタップ。
実際に使ってみる
- 設定したカメラをタップ。
- カメラ映像が映っています。
早速カメラの映像を確認してみましょう。ホーム画面から先程設定したカメラをタップすると上部にカメラ映像が表示されます。基本的にカメラに関する操作はこの画面から行う事ができます。
ピンチイン・アウトで拡大したり、フルスクリーン表示する事も可能。複数台接続すれば同時に映像を確認することも出来るようです。
パン&チルト
- 上下・左右に向きを変えられます。
- カメラと被写体の距離感はこれぐらい。
まずはカメラの角度を変えられる「パン&チルト」という機能を使ってみます。上の写真と比べると被写体の位置が変わっているのがお分かりいただけるかと思います。
右下の「位置をマーク」を押すと今映している位置を記憶させる事ができるので、よく使う場所をマークしておけばワンタッチで移動させることが可能。部屋全体・ドア付近・窓付近等で登録しておくと便利です。
ちなみに駆動音ですが、動いているのが音で分かる程度には鳴るので静寂な場所だと気になりますが、煩いと言うほどではありません。空気清浄機等を置いている部屋であれば殆ど気にならないと思います。
音声通話
- 音声通話を選択。
続いて「音声通話」という機能。これはスマートフォンとカメラで対話出来る機能です。キッチンと子供部屋、リビングと寝室等、離れた部屋から映像を確認しつつ双方向に話すことが出来ます。
マイク性能は比較的良く普通に電話する感覚で聞くことが出来ますが、カメラ本体のスピーカーの音質はお世辞にも良いとは言いづらく、聞きづらいと感じる事が何度かありました。
動体検知
- このように通知が表示されます。
カメラの前で動きを検知した際に自動で録画したり、カメラからアラート音を鳴らしたり、スマートフォンへ通知を送ったりすることが出来ます。動体検知するエリアを選択することが可能なので、例えばドア付近のみ検知させる事も可能。また感度も設定できるので大きな動きのみに絞ることも可能です。
その他、予め指定した日時に自動で録画するように設定することも出来るので、例えば平日の仕事中等の自宅に居ない時間帯を録画する事も可能。micro SDの容量がいっぱいになった際に古いデータから削除するよう出来るので、「容量が足りなくて録画出来ていない!」なんてことも回避出来ます。
ナイトビジョン
- これがカメラ映像
- これは肉眼で見た被写体
個人的に驚いたのがこのナイトビジョン。真っ暗な部屋でも室内を確認することが出来ます。実際に夜間真っ暗な中、撮影したのが左の写真です。右の写真のように肉眼では殆ど見えていない状態でした。
まとめ
今までこういう類のネットワークカメラに手を出したことがなく、価格帯的にも正直期待値はあまり高くなかったのですが、実際に使って見ると実売価格4,000円強とは思えない性能でした。今回は1台のみでしたが複数台追加して同時に映像を確認したりも出来るようなので、安価かつ簡単に自宅内の監視環境が構築出来そうです。
最近よく見かける押しボタンをWi-Fi経由で操作出来るようなアイテム等と組み合わせて、外出先からインターホンを操作して受け答えしたりと、アイディア次第で色々と活用すると面白そう。
「赤ちゃんやペットの様子を見たい」「仕事等で子供が一人で家に居ることが多く不安」という方にぴったりな商品だと思います。詳しくはメーカーの商品ページ、各販売ページ等でご確認下さい。