「HI-MATIC F」という約50年前のカメラを買いました
突然ですが先日、minoltaの「HI-MATIC F」というフィルムカメラを購入しました。
私自身はデジタル含めカメラについては全く明るくないのでインターネットで軽く調べて出てくる程度の知識しか持ち合わせていません
ですので、詳しくは別のサイト等を見ていただくとして、ここでは私が購入した理由やカメラの状態、簡易的に行ったメンテナンス等についてご紹介します。
「HI-MATIC F」との出会い
割と有名な機種のようですが、私がこのカメラを知ったのは2ヶ月程前にTwitterを見ていた時にたまたま流れてきたあるツイートがきっかけ。そこに写っていたのがブラックの「HI-MATIC E」という機種で1971年に発売されたフィルムカメラ。これがとても格好良く一目惚れ。
ここ約1年半程、写ルンですで日常を切り取る事にはまっておりフィルムカメラ自体には興味があったものの、実際に手を出すまでには至っていなかったという状況でした。そんな中「HI-MATIC E」というカメラについて色々と調べていく内にその魅力に惹かれてしまい、一度良さそうな個体が無いか探してみることにしました。
当然今現在新品が出回っているはずもなく、中古市場で探すことになります。フィルムカメラは未経験に等しいので、となればフィルムカメラを専門に取り扱っているようなお店で動作確認・清掃等が行われている個体を選ぶのが恐らく正解でしょう。ですが私がまず初めに足を運んだのは近所にある青と黄色のロゴでお馴染みの某大手リサイクルショップ。ガジェット好きの方であればこういうお店好きですよね。例に漏れず私もなんですけどね。
そこで丁度販売されていたのが今回購入した「HI-MATIC F」というカメラ。動作未確認ではあったものの傷も殆ど無く外装に関してはかなり程度の良い個体でした。
さて、ここまで読んで頂いた方は「あれ?」とお思いかと思います。そうなんです、私が一目惚れしたのは「HI-MATIC “E”」であって、購入した「HI-MATIC “F”」ではないんです。名前からも分かる通り「E」の後継機が「F」。性能面は幾つか違いがあるものの見た目に関しては殆ど同じです。ただし売っていた個体はボディーカラーがブラックでは無くシルバーだったんですよね。
元々気になっていた機種やカラーではないものの、性能云々はあまり気にしていないことやその見た目に魅了されて探し始めた事などを考えつつ悩むこと数分…。
これも何かの縁かと思い購入することに。まあ早い話が程度だけみれば割と良い個体だし、色々調べすぎて早く使いたくなってるし、最悪外装だけでも別個体とニコイチ出来るし買っちゃおう、という事です。こういうのは勢いが大切。
「HI-MATIC F」というカメラ
こちらが今回購入した「HI-MATIC F」で1972年発売。私よりも全然年上です。当初探していたブラックではないものの、シルバーも所謂クラシカルカメラな配色でこれはこれで悪くない。
その材質故に傷が付きやすそう。
状態に関しては外装に目立つ傷が3箇所程あるのと、革が剥がれかけている部分があったり、ファインダー部にチリや埃が混入している程度。発売から約50年というその経過年数を考えれば十分綺麗な方だと思います。
電池の液漏れもなく、素人目線では電池を入れれば「普通に動きそうだな」という印象を受けました。
モルトが劣化して殆ど残っていない状態でしたが、こうなっている個体も多いらしく張替え前提で購入すべきという情報を見ていたので自分で張り替えてみることに。
100円ショップ等でも売られているフェルトで代用出来るようなのでとりあえず貼って動作確認してみることにしました。
人様に見せるような出来ではないので写真は控えておきますが、見様見真似でやった割には綺麗に出来たのではないかと思います。
試し撮り
さて、こちらがファーストロールのファーストカット。現像から帰ってきてまず思ったのが「こんなに綺麗に映るんだ」という事。
勿論初めてのレンジファインダーでピントが合っていなかったり、何を思ったか夜中に撮りに行った上に手持ちで撮影したせいで手ブレしまくりだったりと、素人目で見ても良い写真とは言えないものばかり。
ですがもしかしたら何も写ってないんじゃないかなんて思いながらシャッターを切っていたので、その状態からすれば120点の写りでした。
言い訳に過ぎないとも思いますが、失敗している写真でもフィルムならそれも味として許されるような気もするんですよね。
久しぶりに2台並んでいる公衆電話を見かけたので思わず。
作例という程のものではありませんが、半世紀前のカメラでこんな風に撮れるんだということが伝わったのでは無いでしょうか。
最後に
見た目から入ったこのカメラでしたが、いざ使ってみるとフィルムを巻く音や適度な重さ、シャッター音等を聞き・感じながら日常を切り取るのはデジタルとはまた違った良さがありました。
とは言えデジタルの方が都合が良い場面も少なくないので、上手く使い分けながら目の前の日常を写真に残していければと思います。