ロサンゼルスにてAT&TのプリペイドSIMをau版iPad mini 2で使ってみた
海外に行く機会があったので「日本国内で販売されているiPadは海外ではSIMフリー」を検証してみました。
結論を先に書くと上の情報は事実です。日本国内の3キャリア(au/docomo/softbank)から販売されているCellular版のiPadは国内ではSIMロックがかかっているものの、海外ではSIMフリーとなっています。以下では契約から実際に利用した結果までを書いています。
AT&Tを選んだ理由
ガジェット好きとしては、現地のショップでプリペイドSIMを契約するのも面白そうだとは思いますが、現地に到着してすぐに利用したかったのと訪れる場所の付近にショップが無いこともあり、日本国内でSIMを手配してから行くことにしました。
今回の条件としては「日本国内で契約まで済ますことが出来る」「複数人で利用するためテザリングが利用できる」事です。それを考慮して探してみたところAT&Tとなりました。
プラン
価格 | $5 | 14.99$ | $25 | $30 | $50 |
---|---|---|---|---|---|
利用可能期間 | 1日(24時間) | 30日 | 90日 | 30日 | 30日 |
利用可能容量 | 250MB | 250MB | 1GB | 3GB | 5GB |
テザリング | 不可 | 不可 | 不可 | 不可 | 可能 |
筆者の場合はテザリングを利用したかったので必然的に$50のプランになりました。一見高いように見えますが、ローミングで利用すると一日1980円で利用できるのが数十MB程であることを考えると5000円で5GB使えるので安いですね。(世界的に見るとプリペイドSIMとしては高い方の部類に入りますが。)
SIMの手配
amazon.co.jp(日本のAmazon)でも販売されてるので入手するのは簡単です。購入する際は利用を考えている端末のSIMサイズを確認する必要があります。筆者の場合はiPad mini 2での利用なので、nano SIMとなります。なおiPhone 5から採用されているnano SIMは他のサイズと比べると割高となっているので、安く済ませたい方は他のサイズを購入しSIMカッターでカットするのもありです。
SIM自体の柄は関係ないようなので、未アクティベートの物を購入すれば大丈夫です。
ちなみに筆者は元からnano SIMになっている物を購入しました。付属品はSIMの付いたこのカード1枚でした。
プリペイド契約を行う
SIMが到着したら次は契約です。SIMとクレジットカードさえあれば日本国内で契約できるのやっておきました。契約はAT&Tのホームページからでも行えるようですが、iPadの場合はiPad上から契約できるので簡単です。
設定<モバイルデータ通信<アカウントを表示
AT&TのSIMを刺して設定を開くと、アカウントを表示という項目が表示されるので、それをタップ。(ちなみに日本国内で行う場合は左上が圏外となっているのが正しいです)
「Set Up New Account」をタップ
プランが表示されるので、自分の使用したい物を選択し、下に進みます。
名前やクレジットカードの情報を入力します。クレジットカードの住所のところは宿泊するホテルの物を使用すると良いと思います。
一番下の項目は上の「Service Address Is Same As Billing Address」を選択。
利用規約のような物です。同意する場合はAgreeをタップ。
最後に契約内容の確認画面が表示されます。間違いがないか確認しましょう。
Submitをタップして終了です。
ちなみに途中で入力したメールアドレスにも契約完了という旨のメールが届きます。
おまけ:プリペイド契約の内容確認・解除
契約の時と同じく、設定<モバイルデータ通信<アカウントを表示をタップすると契約しているプランや契約日時・利用した通信量等が確認できます。
下の方にある「Full Account Overview」をタップすると契約中のプランの詳細が見れます。
ちなみにMonthly Planを契約した場合は「Cancel Plan」から自動更新をオフにしておかないと翌月再び請求されます。上のCancel Auto Renewを選択し、Confirmをタップするとオフに出来ます。(ちなみにその下のCancel Plan Nowの方は今すぐ契約を解除するという意味なので利用できなくなります。帰国後ならいいですが現地で間違えて選択しないように注意して下さい)
現地で使ってみる
着陸後すぐに利用出来るように、飛行機内でSIMカードを差し替えておくと便利です。現地に到着後機内モードをオフにするとすぐにAT&Tの電波を掴みました。
最も役だったアプリは「Google Map」
Google Mapは本当に便利です。地下鉄やバスと言った公共交通機関を使ったルートで案内してくれるので本当に役に立ちました。翻訳アプリや為替レートを確認できるアプリや、TwitterやFacebookといったSNS系のアプリ等、色々インストールしていきましたが、殆ど使いませんでした。
スピードテストしてみた
ロサンゼルス国際空港
ハリウッド/ハイランド駅
ディズニーランドパーク
画像はありませんが、筆者が計測した物で一番早かったのは上り19.91Mbps/下り12.68Mbpsでした。
まとめ
速度を見ていただければ分かりますが10Mbps以上が出るのはあまりなく、普段日本で生活しているとやはり遅いと感じてしまいます。しかし、低速とはいえ土地勘のない海外で常時インターネットを利用できるようになっていると安心感がありました。5GBまで利用できるプランを契約しましたが実際利用したのは1.8GB程。筆者自身はiPadのみを利用し、知人たちがテザリングで個人のスマホを使用。Google Mapで地図を確認したり、周辺の飲食店をブラウザで調べたり、暇つぶしにYoutubeで動画を見たりと結構酷使していましたが、半分も使いませんでした。
「日本国内で販売されているiPadは海外ではSIMフリー」については、ここまで見ていただければ分かる通り事実でした。海外ではSIMフリーのiPadのように使えます。テザリングやLTEも問題なく利用できました。国内ではSIMの差し替えを行わず、海外利用を考えてSIMフリーモデルの購入を考えているという方はキャリアモデルの購入を検討するのもありかもしれません。
海外旅行時の筆者のオススメの使い方は、現地のプリペイドSIMをiPadに挿し、必要であればテザリングでスマホを使うという方法です。AppleのiPad/iPhoneは対応しているBandが多いので海外でも比較的安心して使うことが出来ます。またiPadはタブレットということもあり、バッテリー容量が大きいので一日朝から晩までテザリングを利用したルーターとして外で使う場合でも十分使えます。